ならしの動物医療センター

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report 症例報告

棘細胞性エナメル上皮腫 その2

2026.08.22

先月、症例報告に記載した棘細胞性エナメル上皮腫についてです。

右下顎犬歯に歯肉腫瘤を認め、前回は生検+取り切れる範囲で切除および焼却処置を行いましたが、診断が棘細胞性エナメル上皮腫だったため、再発のリスクがかなり高く、飼い主様とご相談の上、一旦経過観察になりました。

しかし、一般状態は良好で食欲元気も問題ありませんでしたが、定期健診の身体検査で同部位に前回同様の肉眼所見に近い歯肉腫瘤を確認しました。

見た目でもわかりやすく再発しており、前回処置を行ってから約半年後くらいでした。

飼い主様とご相談の上、積極的な切除として下顎の切除などインフォームを行い、一旦今回も姑息的に見える範囲の処置も希望されましたが、高齢である事、今後すぐに再発してまた麻酔をかけたり切除を行わなければいけないリスクなど色々と話し合い相談させていただいた結果、今回は腫瘤を認めた右下顎周囲の顎骨切除を実施することになりました。

費用的な面もありCT検査は行わず、右下顎骨吻側切除術を実施。

手術中の肉眼所見も考慮しつつ手術を行わせていただきました。

 ←手術前の写真です。右下顎犬歯周囲に腫瘤を認めます。

 

 ←顎骨を切除した手術中の写真です。

 

 ←術後の写真です。口唇も形成しております。

術後すぐに食欲もあり、問題なく自力採食出来ております。

獣医師 田中