犬 腹腔鏡を用いた胃腹壁固定術②
2026.09.22
前回の続きです。
本症例は6ヶ月のゴールデンドゥードゥルのわんちゃんです。
オーナー様のご希望で避妊去勢手術の際に腹腔鏡を用いた胃腹壁固定術を実施しました。
手術方法は事前の検査で麻酔をかけても問題ないことを確認してから麻酔をかけました。まず腹腔鏡をいれるための小さな切開を作り、腹腔内に炭酸ガスを注入して手術視野を確保します。その後腹部右側の肋骨から近いところにも同様に鉗子を入れるための切開を作ります。鉗子を入れた切開から胃を引っ張りだし、胃を適切な位置で腹壁に縫合して動かないようにします。最後に炭酸ガスを抜き、切開部を縫合して終了となります。

これは手術が終わった後の写真です。
腹腔鏡を用いるメリットとして従来の方法より傷口が小さいことがあげられます。
傷口が2か所ほどで済むため、侵襲性が少なく手術後の回復も早くなります。
胃捻転は命に関わる重大な疾患ですが、腹腔鏡下胃固定術によって予防できる可能性が高いです。従来の開腹手術に比べ、低侵襲で回復が早いため、わんちゃんの負担を最小限に抑えつつ予防的処置が可能になります。腹腔鏡を用いた避妊手術も行っているため、気になる方がいらっしゃいましたらいつでもご相談ください。
獣医師 團野
