会陰ヘルニア
2026.07.25
今回の会陰ヘルニアの症例です。
数年前からトリミングの身体検査の際にお尻の脇に軟らかい膨らみが見つかりました。
触診および直腸検査、画像検査により会陰ヘルニアと診断しました。
膀胱がヘルニア部に脱出しているため排尿障害も時折伴っていたため、手術となりました。
会陰ヘルニアは肛門周囲(会陰部)にある筋肉間にすき間ができ、膀胱や腸や脂肪などの腹腔内組織がその隙間から飛び出してしまう病気です。
去勢していない高齢の雄犬に多く発生します。また、咳や息み(排便障害)など持続的に強い腹圧がかかることで発生しやすくなるといわれています。
今回の症例は雌ではありましたが、慢性的な咳が続いていたため、持続的に強い腹圧がかかっていたことが発生の原因のであると考えられます。
手術は、ヘルニア部の脱出組織を元の位置に還納し、ヘルニア孔を縫合によって塞ぎます。

今回の手術部位です

飛び出していた腸をもとの位置に戻し、穴の開いてしまっている部位の周囲の筋肉や靭帯を縫い合わせて、穴を塞ぎます

獣医師 古田
