習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

トリコモナス症

2017.12.14

本日は下痢が主訴で治療中のワンちゃんをご紹介します。
本症例では、若齢のワンちゃんの下痢ということもあり、糞便検査(直接法と浮遊法)と
スナップによるジアルジア検査を実施したところ、ジアルジア検査は陰性でしたが、
糞便検査でトリコモナスが検出されました。

この検査結果から、抗生剤(メトロニダゾール)を使用して治療を開始しました。

トリコモナスは大腸性下痢の原因とされる腸管寄生原虫であり、
症状としては無症状のものから下痢や削痩などを引き起こす時もあります。

また、若齢や老齢の動物でより重い症状を引き起こしやすいので注意が必要です。
治療としては抗菌剤による治療と対症療法が主となります。


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上記がトリコモナスの顕微鏡所見で下記がトリコモナスの構造図です。

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