習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

皮膚生検

2017.12.14

生検とは病変の一部を切り取って
病理組織学的検査を行うことです。

皮膚病の診断が難しい時
治療に対する反応が不十分な時
見慣れない皮疹(皮膚病の症状)が有る時

そんな時に皮膚の生検を行います。

皮膚生検の方法の一つにパンチ生検があります。
パンチ生検は直径6mmの円形の刃で皮膚を切り取り検査します。

皮膚病の診断には毛穴の状態が重要になることがあります。
直径6mmに切り取る事でその中に毛穴が3つ以上含まれ
有効な診断が出来るようになります。

ワンちゃんを検査する時は局所麻酔で行います。

ネコちゃんの検査や
ワンちゃんでも嫌がる場所を検査する時は
鎮静剤を使います。

再発するネコちゃんの首の皮膚病を検査することになりました。

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皮膚を傷つけないように毛を刈り
病変部2か所と正常皮膚の1か所をバイオプシーパンチで切り取り縫合します。

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切り取った皮膚が歪まないように台紙に乗せホルマリン固定をし
検査ラボに送ります。

パンチ

ラボから送られてきた病理検査の写真です。

診断名は
「猫の特発性潰瘍性皮膚症」とありました。