習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

異嗜?

2023.02.22

本日の症例は、異物の誤食です。

やはり若い症例で圧倒的に多いのですが、中齢・高齢のワンちゃんでも認められることがあります。

若いワンちゃんは好奇心旺盛でそのまま口にしてしまい、間違えて飲み込んでしまったりするケース、美味しそうなにおいのする食べてはいけないものなど、目を離したすきに飲み込んでしまったりすることが多いです。

一方で中齢・高齢のわんちゃんも今まで誤食した事ない子が誤食してしまうケースもあります。

単純に間違えて飲み込んでしまったりするケースもありますが、基礎疾患として消化器疾患やホルモン疾患、高齢のわんちゃんですと認知機能不全からおこすケースもあります。

今回は8歳のワンちゃんで家のお風呂場のマットをかみ砕いて飲み込んでしまった症例です。

レントゲン検査では胃がパンパンなっているほど飲み込んでしまっており、吐かせる処置をしてもほとんど吐きませんでした。

体に害のある中毒物質とかではありませんが、このまま胃の中で異物が残ってしまったりしていると体調がわるくなるなどの危険性もあったため、開腹手術も視野に入れ、内視鏡での摘出を実施しました。

時間はかかりましたが、開腹をせずほとんどの異物を摘出することができました。念のため基礎疾患があるかどうかの確認の為、同時に内視鏡下での生検も実施しております。現在検査結果まちです。

 ⇒これが摘出された異物です。

獣医師 田中