習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

胃内異物

2017.12.20

本日は胃内異物の症例です。
異物は以前にも何度も症例報告に挙がっていますが、それぐらい症例としては数が多いのです。


10ヶ月のシーズーのわんちゃん、床を傷つけない為に装着する家具の足カバーを飲んでしまったとの事。
飲んで1時間程で診察になりました。


胃の中にあれば催吐処置で吐かせることができますが…
夕ごはん前だったので他にも何か食べていないかという事も含めて
レントゲンを撮りました。


異物?2


異物?


胃の中は空のはずですがなにかシワのあるように見える影が…
これが食べたカバーであれば吐かせれば出るはずなので注射による催吐処置を行いました。


IMG_2183


見事上手に吐いてくれました。レントゲンでは他に異常は認められなかったので今回は事なきを得ました。

吐かなかった場合は麻酔下での内視鏡が次の手段です。
また、万が一胃を通過し腸へと進んでいた場合、腸に詰まってしまうと腸閉塞になりますので、
緊急手術が必要です。

閉塞せずとも解決方法は開腹手術か便で出てくることを祈るくらいしか手がありません。

わんちゃんは何でも食べてしまう子が良く見られます。ご注意ください。