習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

肝臓腫瘤

2023.07.30

本日の腹部超音波検査で肝臓に腫瘤性病変がみつかったワンちゃんの症例です。

高齢のわんちゃんで食欲元気などの一般状態は問題なく、ほかに気になる症状もありません。

健康診断の血液検査にてALPという数値が軽度高値の為、腹部超音波検査を実施したところ、肝臓に直径4cm程度の腫瘤性病変と1cm程度の腫瘤性病変の2つが確認されました。

4cm程度の肝臓腫瘤に対しFNA検査を実施したところ、肝細胞癌や肝細胞腺腫、結節性過形成などの可能性との診断がつきました。これらはFNA検査で肝細胞癌なのか、肝細胞腺腫なのかの判断はつけることができません。

飼い主様とご相談の上、積極的な手術を希望されたため、まずCT検査を実施し、完全切除が可能かどうかなど含め確認し、腫瘤性病変は肝臓の外側左葉という場所に認められ完全切除が可能と判断。

後日、肝臓腫瘍がある外側左葉の切除手術を実施しました

病理検査の結果は大きい方の腫瘤が肝細胞癌、小さい方が結節性過形成と診断がつきました。

獣医師 田中