習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

肛門嚢/肛門腺

2017.12.14

「昨日の夕方からお尻を舐めています」
「見たら腫れています」

5歳のワンちゃんが来院されました。

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確かに腫れていて穴が開いています。

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毛を刈って消毒しました。

穴からは膿と肛門腺の分泌物が出てきました。
肛門嚢炎です。

ワンちゃんネコちゃんの肛門には肛門腺という分泌腺があります。
肛門腺が発達した動物としてはスカンク、イタチなどが知られています。
肛門腺が袋状になった物が肛門嚢で
肛門を時計で例えると4時と8時の位置にあります。

このワンちゃんは4時の位置、右側の肛門嚢に細菌感染を起こしていました。

治療は消毒と抗生物質の投与になります。
炎症が治まれば袋(肛門嚢)は元に戻ります。

再発を繰り返す場合は外科的に肛門嚢の摘出を行うこともあります。