習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

白内障

2017.12.08

今日は、犬の白内障について報告致します。
以前より、水晶体と呼ばれる眼の中のレンズが、やや白くなっていたワンちゃんがいたのですが、
ここ最近、目が見えずらそうとの事でした。

2ヶ月前の際は、未熟白内障と呼ばれる状態でした。(視力に影響はないが、白く見える)
今回、眼科検査を行うと成熟白内障と呼ばれる状態まで進んでおりました。(レンズが白濁し、見えない状態)
実は、ワンちゃん達は、普段住んでいる家の中であれば、見えなくても、
匂いと家具の配置などある程度記憶しているので、あまり生活に支障をきたさない場合もあります。
進行が速いケースの場合、その後、過熟白内障と呼ばれる状態まで進行することもあります。

そうなると、白濁した水晶体と呼ばれるレンズの成分が眼の中に溶けだして、
ぶどう膜炎や緑内障、網膜剥離などの合併症もおこしてしまう事もあるので、実は怖い病気でもあるのです。

気になる方は、一度眼の診察にいらっしゃっていただくのもいいかもしれませんね。