習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

溶血

2017.12.20

今日は溶血についてです。

溶血とは、赤血球の細胞膜が、物理的または化学的、生物学的など様々な要因によって損傷を受け、
原形質が細胞外に漏出して、赤血球が死に至る現象である。(wikipedia)


溶血した赤血球は、溶けてしまったように細胞としての形や大きさを失って崩壊し、
漏出したヘモグロビンによって細胞外の溶液(血漿など)が赤く着色する。


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溶血の原因は、自己免疫疾患、膠原病、中毒(玉ねぎなど)、慢性疾患、先天性遺伝子欠損、
腫瘍や体内での物理的破砕、寄生虫などの感染など様々ですが
いずれもしっかり診断・治療することが大切です。


溶血している場合、貧血によってふらついたり、元気がなくなるなどの症状や、
尿が赤いもしくは異常に黄色いなどの症状が現れることがあります。


治療は診断に基づいての原疾患の治療と貧血を生じている場合はその対処になります。