習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

ホルネル症候群

2017.12.22

本日の症例は、瞬膜が飛び出しているワンちゃんです。

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白い膜が瞬膜です。
瞬膜とは下眼瞼と眼球の間にある膜の事で、ヒトでは退化して見られない構造です。

この他に、瞳孔が小さくなる、目が落ち窪むなどの症状が見られ、
ホルネル症候群と考えられました。


ホルネル症候群とは交感神経の障害により、目などに異常が起こる病気です。
ほとんどは片目に発症し、痛みはありません。


原因は不明(特発性)のことが多いですが、中耳炎や内耳炎、脳や脊髄の腫瘍や、
外傷などにより交感神経が傷ついたり、炎症を起こしたりすることで発症する場合もあります。


原因が明らかな場合は原因に対する治療を行います。

特発性のものは数カ月かけてゆっくりと改善することが多いようです。


首を強く圧迫すること(リードを引っ張ったり、絡まるなど)で発症することもあるため、
散歩の際などには注意してください。