習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

バリウム検査

2017.12.20

本日はバリウム検査ついてご紹介します。

何度か異物のお話が出ていると思いますが、単純X線でも見つかる異物もありますが、
それだけでは判別出来ない異物もあり、そんな時はバリウム検査をする事があります。


バリウム検査は胃及び小腸の形態的及び機能的異常を検出する検査です。
ただし、すべての症例で適応という訳ではなく穿孔が疑われる症例では
ヨード造影剤を使用する必要がありますし、消化管閉塞が認められた症例では
完全な禁忌ではないが検査は必要とされない場合があります。


検査としてはバリウムを患者に飲ませて一定時間ごとにX線を撮影していくので
時間はかかりますが単純X線だけでは判らない情報を得られる検査です。

異物の可能性があり、症状も出てしまっている患者さんでは早期の適切な治療が必要になるため、
この検査を実施して結果に基づき適切な治療をしてあげる事が患者にとって大切になってきます。 


下記の症例は異物を疑いバリウム検査をしたワンちゃんで胃内に紐状異物がありました。


バリウム

バリウム2