習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

コクシジウム症

2017.12.21


本日の症例は、コクシジウム症についてです。
コクシジウム類と呼ばれる原虫が、猫の消化管および消化腺の上皮細胞内に寄生し、
増殖に伴う細胞破壊により下痢などの障害を引き起こします。


このネコちゃんも、下痢を主訴に来院され、便検査を実施したところ、
オーシストが確認されたため、治療を開始しました。



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感染後、3~6日の潜伏期で泥状から水溶性の下痢がみられ、粘血便を排泄することも多いとされています。

症状がひどい時は、軽度の発熱、元気・食欲衰退、可視粘膜の貧血や脱水、削痩なども伴うことがあります。

症状の強さは感染の程度によって決まり、幼猫が大量感染を受けない限り激しい症状は示さないが、
二次感染により重篤化することがあります。

しかし、発症せずにオーシストを排泄する猫も多数みられ、対策が必要になる。