習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

馬尾症候群

2017.12.20

本日は馬尾症候群のせいで排便姿勢にて痛みが生じ、
便が硬く便秘気味であろうと診断した猫ちゃんについてです。
馬尾とは脊髄の後方の末梢神経の部位の事で、脊髄から出る末梢神経が幾重にも分岐し
馬の尾の様に見えることから名付けられました。

馬尾症候群とは最も後方にある腰椎や仙椎部において椎間板ヘルニア同様、
脊髄の圧迫を生じるため、腰の痛み、後肢の歩様や尾の動かし方の異常、排便・排尿時の痛みによる
排便排尿困難が認められる病気です。
後肢の麻痺や震え、後肢の爪の異様な削れ方が認められることもあります。
 

診断は神経学的検査とその部位のレントゲン撮影や造影レントゲン撮影、CTやMRIで診断します。

 (イメージ図)
 P5240964


Aのところで椎間板が下方より黄色い脊髄を圧迫しています。
Bの骨は関節の不安定性により下に飛び出る形で変形しています。 

では実際の症例の写真です。
腰の骨が8本ある事も関係してか、緑丸の椎体間に不安定性を疑う骨の変形がみられます。
便がそんなに溜まっていないのに、便が固く、いきんでいつも出しているとの事でした。
その際に出血をすることもあるとのこと。

 BlogPaint


排便姿勢が痛くなるので便の回数が減って便が硬く便秘気味になっているのかもしれません。

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尾を挙げると嫌がる事も併せて現在、馬尾症候群の治療と、便を柔らかくする食事、薬を開始しました。