ならしの動物医療センター

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report 症例報告

犬 胸腰部椎間板ヘルニア②

2026.04.26

前回からの続きです。
本症例は急に歩けなくなったとの主訴でご来院されました。
歩行異常、麻痺などの神経症状の原因を特定するための神経学的検査および背骨の構造の異常がないかを調べるためのレントゲン検査を行いました。
その結果胸腰部椎間板ヘルニアが疑われたため、精査のためにCT検査を実施しました。
CT検査により第13胸椎~第1腰椎間での椎間板物質の突出が認められたことに加えて、起立不能であること、深部痛覚が低下していることから外科手術を行うことになりました。本症例は背骨の片側を削り、脊髄の圧迫を解除して神経症状(麻痺や痛み)の改善を目的とする片側椎弓切除術が選択されました。

この画像は突出した椎間板物質を切除したものです。
手術後6日目ごろから補助下での滑走運動が少しずつみられ始めたため、手術後7日目からリハビリテーションおよび鍼治療を開始しました。
そして食欲があったため手術後10日目から内服薬での治療に変更しました。
現在もリハビリテーションおよび鍼治療を継続し後肢の回復に努めていきます。

獣医師 團野