ならしの動物医療センター

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report 症例報告

猫のユリ中毒

2025.05.04

家庭内には色々危険なものがあります。

今日はユリについてです

ユリはネコちゃんにとって中毒をおこす危険な植物のひとつです。

植物全体に中毒の危険があります。

つまり花びらも葉っぱも茎も根っこも全部です。花粉もそうです。

原因物質はまだ分かっていません。ですので解毒剤はありません。

摂取したことが分かれば除染します。

 

いたずらして葉っぱなどを食べていれば催吐処置を行います。

花瓶の水も危険とされています。

遊んでいる時に花瓶を倒してしまい身体に水がかかったら洗い流す必要があるかも知れません。

食べるつもりがなくても身体に花粉がついてしまえば気にして舐めとってしまいます。

花粉が体についた時にシャンプーに慣れているネコちゃんであればしっかり洗い流すのもよいでしょう。

シャンプー嫌いなネコちゃんの場合は慌てて濡らさないでください。

花粉が毛に浸み込んで取れにくくなります。ガムテープなどでペタペタして最後にぬれタオルで拭き取ります。

 

いずれにしてもできるだけ早く動物病院に連れてきてください。

 

ユリ中毒では急性腎不全を起こす可能性があります。

腎障害が発現する前に治療を行なうことが出来れば予後良好との報告もあります。

一方、腎障害が出てからでは命に係わる場合があります。

 

少量でも摂取していたっら、摂取してる可能性があるのならば直ぐに病院にご連絡を。

また夜間でも慌てないように日頃からお近くの夜間救急も調べておいてください。

 

最後にユリ中毒の一番の予防法は家庭にユリを持ち込まないこと。

頂き物の花束には結構入ってますからご注意を。

 

獣医師 高橋