ならしの動物医療センター

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report 症例報告

甲状腺機能低下症

2026.01.23

犬の甲状腺機能低下症とは、頸部の気管の両脇に1対ある甲状腺のホルモンの分泌機能が低下する病気です。


甲状腺ホルモンは、全身の細胞に作用して基礎代謝を上げる働きを持つホルモンで、
分泌機能が弱くなりすぎると甲状腺機能低下症として以下のような症状が認められることがあります。

  • 左右対称性脱毛
  • 動作緩慢・食欲減退・体重増加
  • 体温が低下し寒さに弱くなる
  • 全身がぶよぶよむくんだようになる
  • 顔つきがしょんぼりしたように見える
  • 心拍数と血圧の低下
  • 皮膚病や感染症にかかりやすい・治りにくい
  • 貧血や高脂血症などの血液の代謝異常
  • ふるえや神経虚弱などの神経異常
などの様々な症状がありますが、これといって全症例に共通した決定的・特徴的な症状がないのが特徴です。

健康診断などで偶発的に発見されるケースもよくみられます。
治療は体に不足している甲状腺ホルモンを補充する治療がメインとなり、
適切な投与量を維持できれば寿命をちゃんと全うすることが出来る病気です。


診断は症状と併せて甲状腺ホルモン濃度を測定することで診断が可能です。

獣医師 古田