犬と猫のユリ中毒
2025.06.03
前回のネコちゃんのユリ中毒の続きです。
ネコちゃんのユリ中毒では最初の1時間~数時間で嘔吐やヨダレ、食欲不振などが現れます。
ですが、さらに数時間するとそれらが収まるそうです。
ただし問題はその後も体内で腎不全が進行していることがあるのです。
前回も書きましたが中毒物質の成分はまだ分かっていません。
ということは、どれくらいなら安全でどの量を超えたら危険かも分からないということです。
また全ての部位が危険とされていますがどこが一番危険なのかも分からないのです。
花の先が少し欠けているだけとか、葉っぱが半分無くなっているだけとか。
胃の中にありそうなら薬を使って吐かせます(催吐処置)。
食べた可能性があれば催吐します。
吐いてくれても3日間は要注意観察です。
ネコちゃんほどではないと言われていますが
ワンちゃんも注意が必要です。
ネコちゃんほど強い毒性反応は示さないとされていますが、重症化すれば腎不全が引き起こされます。
ワンちゃんのいるご家庭でも家庭内にユリは持ち込まないのが最善でしょう。
散歩中もユリ科の植物には注意をしてください。
獣医師 高橋