習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

食道造瘻チューブ

2020.04.22

今回の症例は、7歳のスコティッシュフォールドです。

頭部腫瘍により食欲がなくなり、十分な食事を取ることができなくなってしまったため、食道造瘻チューブを設置しました。

食道造瘻チューブは、食道にチューブを設置することによって食道内に直接食事を供給できるようにするものです。

主に、口周りや顔面の手術後にしばらく物を食べられない時や、抗がん剤による一時的な食欲不振が改善するまでの間の栄養管理のために設置します。

麻酔をかけて設置しますが、チューブが通る大きさだけしか切開しないため、比較的短時間で動物に大きな負担をかけずに設置する事が出来ます。

また、設置後も動物にとって不快感が少ないといわれており、ご家族が食道造瘻のチューブからの食事のあげ方を覚えることでご自宅での管理も可能になります。

口からでなくても食事が十分にとれることで、栄養状態の改善や体力の回復につながり傷口や病気の治りも早くなります。

 

 

 

 

 

 

 

獣医師 後藤