習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

耳血腫

2017.12.22

本日の症例は左耳が腫れてしまったわんちゃんです。
飼い主様によると普段耳をかゆそうにしているみたいです。

耳の腫れた部分に針を刺して内容液を抜いてみると



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注射器1本分の赤い液体が抜けました。
 
これは耳血腫と言って、耳がかゆくて掻いたり、頭を振ったりすることで
耳の細い毛細血管が切れて内出血してしまっていると考えられます。


この病気はたれ耳の子に見られることが多く、ネコちゃんよりわんちゃんの方が多く見られます。
治療法はかゆみがあれば取り除いてあげて、溜まった液体を抜いてあげることです。 
症状が続いて悪化すると外科的に糸で縫って液体が溜まらないようにしたり、
耳の腫れている部分に穴を開けて常に
液体が出るようにしてあげたりしなければならなくなる場合があります。

もしわんちゃんねこちゃんの耳が腫れていたり、
かゆがっていつも掻いてしまっていたら注意してあげてください。