習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

猫免疫不全ウイルス感染症

2017.12.22

猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症が陽性だったネコちゃんが来院しました。

FIV感染症は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と同じ仲間のウイルスで、
ネコに免疫不全を起こさせるため、猫エイズとも呼ばれます。

猫のウイルスなので、人にうつることはありません。
感染初期は軽い症状なので気づかれないことが多く、数年〜10年以上症状が無い時期を経て、
重篤化することでやっと感染に気づくことが多いです。 

末期は著しい体重減少と免疫不全による日和見感染のため、ほとんどの場合死亡します。


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現在はこのようなキットを用いて、抗体を検査することが出来るので、
重篤化する前に感染しているかどうかチェックすることができます。

治療はさまざまな症状に対して対症療法を行い、隔離と消毒を徹底します。

海外だけでなく日本でもワクチンが発売され、
このお陰で、不治の病として恐れられていた猫エイズを予防することが出来るようになりました。