習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

犬の腹腔内腫瘤

2017.12.20

本日は犬の腹腔内腫瘤についてご紹介します。



本症例は特に臨床症状もなく、来院されたワンちゃんでしたが、
触診をしているときに右腹腔内に腫瘤があるのを触知したので、検査を勧めました。

血液検査、X線検査、超音波検査を実施したところ、血液検査で肝臓の値が高値になっていたのと、
X線と超音波検査から右腹部に大人の拳ほどの大きさの腫瘤が確認されました。

         下記の赤い丸の中に腹腔内腫瘤を確認

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腹腔内の腫瘤には様々な部位から発生します。肝臓や脾臓、胃腸、腎臓、副腎、膵臓、
子宮、卵巣、膀胱、前立腺、睾丸、リンパ節などの腹腔内にある臓器から様々な腫瘍が発生します。
臨床症状は発生部位によっても異なりこれも様々です。

今回認められた腹腔内腫瘤は、ここまでの検査から、おそらく肝臓右葉から発生していると考えていますが、
まだ確定診断には至っていないため、飼い主様との相談の上、CT検査とFNAを実施することになりました。

検査結果から詳しい治療方針を決めていく予定です。