ならしの動物医療センター

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report 症例報告

犬 鼻腔内腺癌➀

2026.01.25

本日の症例は鼻腔内腺癌のため放射線治療を行ったわんちゃんについてです。

鼻腔腫瘍とは鼻の中から発生する腫瘍の総称です。

わんちゃんに発生する腫瘍として腺癌が最も多く、次に扁平上皮癌が多い(といわれています。

これはわんちゃんを横から見た時の鼻の中の構造です。オレンジ色に塗られた部分が鼻腔と呼ばれる場所になります。

鼻腔腫瘍は局所浸潤性が高く、進行すると眼や脳を圧迫したり、皮膚を破って表面に出てきたりします。鼻腔腫瘍の多くは悪性腫瘍で比較的進行は速いですが、診断時に転移している可能性は低いといわれています。そのため本腫瘍が疑われている場合には、早めに精密検査を受けることが重要です。

症状はくしゃみや鼻汁、いびき、片側性の鼻出血などが認められ、進行すると顔面の変形などが認められるようになります。

鼻腔腫瘍に対する治療は外科手術による完全切除が難しいため放射線治療が第一選択となります。しかし放射線治療による完治は難しいとされており、鼻詰まりや鼻出血などの症状の緩和によってQOLを高めることで寿命を延期させることが目的となります。

次回実際の症例を紹介いたします。

獣医師 團野