習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

固有位置感覚

2017.12.20

神経の検査の1つに姿勢反応の検査があります。

姿勢反応とは立ったその状態を保つための反応です。

姿勢反応が上手くいくためには
足先から脳まで神経の全体が必要です。

微妙な機能低下や左右の違いを見つけ出すことができます。

検査は
・固有位置感覚
・跳び直り反応
・踏み直り反応
などがあります。

固有位置感覚とは
自分の足先がどこに、どのようにあって
ちゃんと体を支えるためにどう動かすべきか
意識的な自覚があるかを診る検査です。

足先を異常な位置に置きどの位の速さで元に戻すか


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足の甲が地面に着くように置いて

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どの位の速さで元の位置に戻すか

検査はワンちゃんの体重を支えてあげて行います。

固有位置感覚の受容体は関節、腱および筋肉にあるので体重を支えてあげないと
足の関節が曲がって受容体に様々な刺激が生じてしまいます。

体重を支えてあげて、足を自然に伸ばし、そおっと、静かに足を裏返します。
これを4本の足全てに行います。

固有位置感覚の異常は多くの神経の病気で起こります。

評価は
0:全く反応がない
1:反応が遅い
2:直ぐに反応する
の3段階で行い

「2:直ぐに反応する」が正常です。