習志野動物医療センター りょう動物病院

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report 症例報告

中医学

2017.12.08

今日は中医学についてです。
院には日に何件か、鍼灸や漢方薬など東洋医学による理学療法に通われている患者様がいらっしゃいます。


東洋医学とは中国をはじめとする東洋の国々で発展してきた伝統的な医学のことを
「東洋医学」と呼んでいます。 
鍼灸・漢方治療は西洋医学では治療やコントロールの難しい慢性病や体質改善に役立ちます。

鍼灸・漢方の適応症

ü  アレルギー性皮膚炎、免疫疾患、腎臓病、体質異常による疾病
ü  各種関節炎、椎間板ヘルニア、整形外科疾患による疼痛の緩和、麻痺の改善
ü  気・血の不足などによる虚弱体質
ü  薬剤、ステロイド剤、抗生物質などによる薬の副作用の緩和や減量

上記以外にも多くの病気に対して治療の効果があるとされています。


鍼による治療

全身をめぐる経絡にあるツボ(経穴)に針をうつことで気の流れを整え、体質改善を行います。
動物は人間のように長い時間じっとすることが難しいので少ない鍼数で大きい効果を狙えるように、
その子に合わせてのオーダーメイド治療を行います。






低周波パルス治療

鍼に電極をつけ低周波の電流を通すことで麻痺した四肢の回復・疼痛緩和効果があります。



お灸による治療

鍼同様、経穴のいくつかにお灸を行い、気の補充と調節を主として行います。
特に腎臓病や手術後、ヘルニアなどの虚弱状態の子に効果があるとされています。

 



漢方薬による治療 

抗生物質やステロイドなどの化学物質ではなく、例えば人参・生姜などといった生薬を
配合した漢方薬により気力の補充や、寒熱の調節を行います。

体質改善という考え方で、中々治らない難治性・再発性の疾患、慢性病などに対して有効な事があります。
ご興味ございましたらスタッフまでお申し付け下さい。

時にはこんなに気持ちよさそうなネコちゃんも・・・