ならしの動物医療センター

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report 症例報告

誤飲による腸閉塞

2024.01.24

今回の症例は誤飲による腸閉塞のわんちゃんです。

繰り返す嘔吐でご来院されました。日頃から誤食をする癖があり、嘔吐物の中に段ボールや輪ゴムが出てきていたとのことでした。レントゲン検査およびエコー検査を実施し、特徴的な腸管の蛇行(アコーディオン陰影)や分断されたガス陰影から、小腸内の紐状異物による腸閉塞を疑いました。

すみやかに麻酔下でCT検査を行い、開腹手術を実施しました。

小腸はアコーディオン状に縮れており、胃小腸切開を行い閉塞を起こしていた数十本の輪ゴムを摘出しました。

腸閉塞は診断の遅れが生命に関わるため、早期に確実に診断を下す必要があります。紐状異物の両端が引っ掛かり固定されると異物にテンションがかかり、アコーディオンのような形態を呈します。これを腸管が蠕動運動で流そうとすることで、広範囲の腸穿孔及び壊死を引き起こしてしまうためです。

今回の症例は幸い穿孔や壊死は起こっておりませんでした。術後は数日間絶食し、液状のご飯から食べさせていきます。その後順調に回復し、元気に退院してくれました。

家の中の物や生活習慣の見直しなど対策をしっかり練って再発予防に努めましょう。万が一飲み込んでしまった場合はなるべく早く病院を受診して頂くことをお勧めします。

根本