ならしの動物医療センター

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report 症例報告

細胞診で結果が出ないとき

2025.11.26

頭部に出来たしこりを診てほしいと猫ちゃんが来院されました

拡大してみましょう。

この時にFNAを行いました。

FNAとは、しこりに注射針を刺し注射器で吸引をかけ細胞をとることです。

採った細胞を染色し顕微鏡で観察します。

これを細胞診と呼びます。

体表のしこりだけではなく内臓に対して行うこともあります。

細胞診の目的は

・しこりが腫瘍か腫瘍でないか

・腫瘍だとしたら悪性か良性か

を調べることです。

専門医の回答は

「有意な細胞が少なく診断が困難である」

「必要であれば再検査あるいは切除して組織検査を検討」

でした。

細胞診で診断がつかない時は

1 再度FNAを行い細胞診する。

2 病変を切除し病理組織診を行う。

3 経過観察をする。

主にこの3つを考えます。

 

実はここまでが今年の1月他院での出来事です。

転居に伴い当院に転院されてきました。

もし1月に当院で診察していても経過観察になったと思われます。

経過観察は病態により初めは1週間から1カ月くらいで再診していただくことが多いです。

しこりは10カ月で少し大きくなっていましたので再度FNAを行いました。

院内での鏡検する限りでは前回同様の所見ですが専門医の判断をあおぎます。

 

獣医師 高橋