胆嚢粘液嚢腫
2022.11.08
今回は胆嚢粘液嚢腫についてです。
🩺 どんな病気?
胆嚢粘液嚢腫とは、胆嚢辺縁から内部にゼリー状の粘液がたまり、胆汁や胆管の流れが悪くなる病気です。
進行すると閉塞により胆嚢が破れて胆汁性腹膜炎を起こしたり、胆管肝炎を併発する危険があり、命に関わることもしばしばあります。シェルティ、ミニチュア・シュナウザーなどで多く見られると言われますがどの犬種でも起こりえます。肥満や食生活、ホルモン異常も関係すると考えられています。
🔍 診断
主に 超音波検査(エコー検査)で診断します。胆嚢の中に特徴的な“キウイの断面”のような模様が見えることがあります。血液検査では肝臓の数値が上昇することもあります。症状としては基本無症状ですが、炎症の併発や閉塞を起こすと嘔吐、元気消失、食欲不振、黄疸、発熱などがみられます。

💊 治療方法
状態により治療は内科的/外科的に分かれます。
• 内科治療:軽度の場合、ウルソ酸をはじめとした(利胆剤、胆汁の流れを良くする薬)や食事管理で進行を抑えることがあります。ホルモン疾患などが基礎疾患としてある場合はその治療も必要です。
• 外科治療(胆嚢摘出術+胆管洗浄):中等度〜重度、または破裂のリスクが高い場合に推奨されます。手術により再発の心配はなくなり、多くの犬で良好な経過が期待できます。

↑摘出した胆嚢です。
胆嚢粘液嚢腫は早期発見と定期検査がとても大切です。定期的な健康診断やエコー検査が、愛犬の命を守る大きな助けになります。気になる症状があれば、早めに病院へご相談ください。
獣医師 古田
